物件契約後のありがちな落とし穴 B工事編

      2016/04/11

A,B,C工事とは何かについて先日ご紹介しました。

復習しておくと、A工事はオーナー負担、B,C工事については借り主(お客様)負担になることから、B工事がある場合は、その見積もりが上がってきてから物件契約をするのが鉄則、とお伝えしました。

>A,B,C工事の違いについて

さて今回は実際にB工事で起きたトラブルについてご紹介したいと思います。

梅田の一等地に建つビルの美容室の施工例

ガス見積もり

今回の物件は梅田の一等地に建つビルでした。ビルの管理体制もしっかりしており、当然の様に工事区分も細かく分けられてい ました。

今回は防災設備工事がB工事にあたる工事項目でしたので、借り主であったお客様は内装工事業者と防災設備工事は別途として工事契約をしていました。

防災設備工事とは、簡単に説明すると、火事の際に水を天井から噴出させるスプリンクラーや、熱や煙を感知してくれる感知器を設置する工事のことを指します。美容室の場合はこういった工事は頻繁に発生します。

B工事の見積もりを待たなかった結果

内装工事業者からの見積もりが予算内に納まったこと、また美容室のオープンまでの日程も詰まっていた為、B工事の見積もりを待たずに物件契約をしてしまったのです。

これが今回の最大の失敗点でした。工事を進めていく段階で上がってきたB工事の見積もりは通常の単価をはるかに超す驚愕の金額の400万円でした。

ここで強調してお伝えしておきたいのは、今回の防災設備工事は通常の相場で100万程度の内容だったということ。それからすれば400万という金額は桁違いな金額だったということです。

美容室の内装の相場

本来であれば物件を借りるのすらためらう金額です。

しかしながら既に物件契約、内装工事契約も済み、且つ、内装工事も進んでしまっている状態でしたので、残された選択肢は金額交渉をして値引きをしてもらうことくらいしか残されていませんでした。

B工事にかかる費用は事前に確認を

いかがでしょうか、本来工事前にB工事の金額を確認しておけばまだ交渉の余地はあったかもしれませんね。B工事にかかる費用は必ず事前に確認するようにしてください。

なおLargoにご相談いただいた場合は必ずB工事の有無をチェックさせていただいております。

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